緊急帝王切開レポ①~母は瀕死だった第1子の出産~

育児

私は、過去2回帝王切開にて出産しています。

これから出産の予定がある方はもちろん、
過去に出産したことがある方も、大変だったよね~と
懐かしみながらぜひご覧になっていただけると嬉しいです。

 

出産予定日前日にまさかの展開~帝王切開宣告

出産予定日の前日に、お腹の痛みがあり、これ陣痛なのかなぁと思いながら、
診察予定日だったので、夫と一緒に産婦人科に受診をしました。

念のため、入院バッグも持っていきました。

診察台にて産婦人科の先生から
「アナタ破水してるよ!!!いつ破水したの???」
「すぐ帝王切開するからいいね!?」
え、、どういうこと?頭が真っ白になりました。

どうやら、破水していたことに気が付かず、
(子宮より高い位置で破水し、少ない量で流出する高位破水だったと思われる)
しかも数日放置していたのか羊水が少なく混濁した危険な状況でした。

そういえば、尿モレっぽいことはよくあったな…。
あれは破水していたのか!!

衝撃でした。
どこからくる自信か、普通に何事もなく出産すると思っていたのです。

なので、帝王切開は想定外。

先生は「お母さん!ぼーってしてちゃだめだよ!」と、
チコちゃんみたいに怒っていました。

手術準備~手術開始~赤ちゃん誕生

完全に何がなんだかわからないまま、
同意書にサインし、部屋に連れてかれ、裸にされ、剃毛され。

私どうなるんだろう。

「準備ができたらまた来ますね~!」と看護師さんはどこかへ、

夫が一瞬部屋に入ってきて、顔を見たら泣きそうになり、
「手術怖いよ~」と話していたら、看護師さん登場。

「はい、行きますよ~」と手術室へ。

18:00~手術開始

手術台にゴロンと横になり、
「麻酔打ちますからね~丸くなってください」と大きいお腹を抱えるように横向きに丸くなり、
全身麻酔は脊椎に太い針をブスっ。

痛い…

痛みはないものの、触られたりする感覚はあり、変な感じ。

18:14
「赤ちゃん出ますよ~!」と、

えっ早い!

あれよあれよと赤ちゃんが誕生しました。
「2,216g」と予想より500gも少ない小さい男の子。

産声も上げてくれて、ひと安心。
看護師さんが顔の近くに連れてきてくれて、
「あ~かわいい!」と思っていると、赤ちゃんの手が私の眼鏡に引っかかって眼鏡が落下…。

「意外と早く赤ちゃん誕生したなぁ」と思っていたら、
麻酔のせいか、出血が多かったからか、なんだか気分が悪い。

赤ちゃんが出てからの後処置が長い・・・気が遠くなる長さ。

本当に気持ち悪くなり気が遠くなり・・・嘔吐。

(ごめんなさい。手術する予定じゃなかったので、絶食していない状態)

このまま寝てしまったのか、しばらく気を失うのでした。

術後0日目(リカバリールームにて)

術後、リカバリールームに運ばれて、
発熱しており、意識がうつらうつらしながらも、
だるい。暑い。足のシュコシュコしてるの何?(血栓防止のフットポンプです)
と訳のわからない状態。

夫と会話をしたような、母も来ていたような曖昧な記憶。

水を飲みたいけど、まだ飲んじゃダメとのことで、喉が渇いた…。
下腹部がどうなってるのかわからず、蒸れて気持ち悪い…。
全身汗だくで気持ちが悪い…。
寝返りしたくてもお腹が痛くて動けない。

あーー不快‥‥!!!

看護師さんは何時間か置きに、検温や悪露の状況を確認しにやってくる。
その度にまた目が覚めては、不快で眠れなくなり、
またうとうとしていると、また看護師さんが来て目が覚める。

この時は、自分のことで精いっぱいで、赤ちゃんがどうなったのかを1ミリも心配する余裕がなかったのです。

暗い部屋で孤独で長い夜でした。
でも母になった初めての夜でした。

 

 

術後1日目

翌日起き上がる時の痛みときたら、悶絶そのものでした。

看護師さんに「部屋移動するので、起きてください~!」と言われ、
お腹が痛すぎて無理。

「え、無理ですよこれ」
「みんな痛いから頑張れ!」
半ば無理やり起き上がり、
「イタイイタイイタイタイタイタイタイタイ!!!」と叫ぶ元気もなく。

顔が人生で一番歪むくらいの、無言の痛み。

なんとか、車いすに乗って、病室へ移動。

とりあえず会う看護師さんがみな「おめでとうございます~!」と、
声をかけてくれるのだけど、こんなに体がボロボロで何がおめでたいのか。

手術も一瞬のことで、赤ちゃんは本当に産まれたのすら半信半疑。

「あの、赤ちゃんは元気ですか?」

「体重が少なかったので、保育器に入ってますよ~!体重は少ないけど、予定日の前日だったから、中身はほとんど心配ないと思いますよ~。でも羊水が少なかったから、検査させてもらいますね。」

「そうですか…」

元気なら良かった、気の利いた質問も出来ず、とにかく寝て過ごす。

しばらくすると、
お小水の管も外され、トイレに行くために早速歩く練習をするというではないですか。

なかなか鬼ですねと思いつつ、
悶絶級の痛みをなんとか避けようと、
横向きになりベッドの柵に足を引っかけ、肘をぐっと押して体を起こすと痛みが多少マシになる。
立ち上がる時も、絶対お腹に力を入れないようにして、点滴のスタンドを杖代わりにトイレへ。

でっかいオムツのようなナプキンをつけており、悪露というものが産後もだらだらとでるらしい。

初めてのことばかりだ。
未知の体験すぎる。

何回かトイレに行くうちに、新生児室へ行ってみるかとヨボヨボと保育器にいる赤ちゃんのところへ。

「あ、……いた!(なんだか宇宙人みたいだなぁ)」

ほんとに私はこの子の母親になれるんだろうか。
どうやって育てるんだろうか。

そんなことを考えつつ、とにかくよく分からないまま形上は私は母親になるのでした。

 

妊娠・出産は奇跡

と、長くなりましたが、
初めての帝王切開手術は自分の意思ではどうにもならないなか、
無事に赤ちゃんを出産したのでした。

あの時、もし診察していなかったら。
羊水がすべてなくなってしまっていたら。

赤ちゃんが無事に生まれてくれること。
生命の誕生は本当に奇跡です。

そんな長男も今は5才半。

時が経つのは早い。
この日2019年4月19日は平成最後の満月の日でした。

この日のことは一生忘れません。

 

次は、また帝王切開での出産となる次男の出産の記録を残します。

読んでいただき、ありがとうございました。

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